3月, 2024 | ディー・クル―・テクノロジーズ | Page 3

bookmark_borderシステムLSI技術とは?

はじめまして。元ソニーの曽根田です。

元ソニー技術者として、特にアナログ回路とシステムLSIの分野で数百件の特許創出に貢献させていただいたエンジニアです。デジカメや携帯電話、ゲーム機など日本のエレクトロニクス業界が生み出したあらゆる製品に入っている基幹部品=LSIは暮らしを根底から支え、その進化は人々の生活スタイルをダイナミックに変化させてきました。LSIの技術進化・とくにシステムLSIの低消費電力化技術の進化はこれから先も世界を変え続けていくものと考えています。

そこで、先の未来を技術で支えていくであろう若手エンジニアに、システムLSIに関心興味を持っていただきたいと思い、本シリーズを開始しました。ご同輩のエンジニア様にも復習や最新動向をつかむ目的で見てもらえると嬉しいです。

全体構成は下記リンクにまとめています。 システムLSIの歴史を紐解きながら将来動向を踏まえつつ技術全体を網羅するテーマを設定し、順次拡充させて参ります。

※テーマ更新は順不同ですので、予めご了承ください。

システムLSI 教室 目次

システムLSI開発の楽しみ

システムLSIの開発は、技術的な挑戦と創造性を同時に味わえる仕事です。もっと良いモノ、小さいモノ、もっと優れたサービスを生み出したいという欲望、これを技術者がその経験を持ち寄って解決するためにアイデアをひたすら考え抜く。ここに醍醐味があります。そして皆様それぞれの業界での開発技術を通じて世界中の課題を解決し、世の中が良くなっていくことは素晴らしいことです。私は今でも技術好奇心が旺盛で新しい技術を学ぶことが好きです。皆様と共に学び成長していきたいと思っています。今日新たにシステムLSIの世界に足を踏み入れる皆さんに寄り添えることを誇りに思います。 さあ、システムLSIの世界へ一緒に飛び込んでみましょう!🚀

bookmark_border技術交流会「技術市場」

D-CLUEでは今、月1回2テーマで技術交流会を続けています。

この技術交流会は社内では「技術市場」と呼んでいますが、各エンジニアが研ぎ澄ましてきた技術を、今までのエンジニアと新しく仲間に加わったエンジニアとがわかりやすく伝えあっていく場のことです。D-CLUEには多彩な経験をもつエンジニアが加わっています。すべてのエンジニアに共通するのは、これまでの開発経験で培った専門技術を元にいままでにない付加価値の高い仕事をしていきたい、という思いを持っていることです。

私たちは「合わせミソ」というとても大事にしている開発手法があります。この実現にはまず、専門分野以外の技術にも精通していることが重要です。この「技術市場」の面白いところは、エンジニア同士が、互いの技術を教えたい、学びたいと有志で集っていて、この「合わせミソ」を上手にすすめ、互いに理解できる技術分野の裾野を拡げる=”技術ののりしろ”を大きく強くすることができるのではないか、と考えてます。

さて、これまでに、この交流を通じて、当社製品である量子イジングFPGA「Qalmo」超音波診断ワイアレスLSI「MACADAMIA」をはじめ、これまでのD-CLUEの開発で培った様々な技術のポイントについて、極めてきたエンジニアが順番に講師となってレクチャーをしてまいりました。

D-CLUEの技術をパワーアップさせること。そして、難しい技術の挑戦ができるように準備すること。

そのために、コミュニケーションを続けて技術研鑽してまいります。

技術交流会「技術市場」での技術紹介の様子

D-CLUEが大事にする、”合わせミソ”、”技術ののりしろ”とは?

さてこのブログで書きました2つのキーワードですが、皆様には耳慣れない言葉かもしれません。当社エンジニアがお客様と仕事をするうえでとても大事にしている言葉で、動画でもご紹介しております。よろしければご覧ください。