反射(4)

反射(4)

高周波の回路設計を行っていると、Sパラメータに必ず出会います。なぜSパラメータと出会わないといけないかと言うと、集中定数では扱えなくなってしまったからです。 Sパラメータ(Sパラ)とは 前回の様に高周波信号は反射を起こします。進行していくものと反射に依って逆方向に進むものとが有り、これらの表現の一つの方法がSパラメータです。 図 1の様に回路網に対して左から入力される信号と出て行く信号、また右側に […]

反射 (2)

反射 (2)

今回も“反射”について話をしてみたいと思います。 終端抵抗についてのこれまでの認識 終端抵抗をOpenにしても波形のひずみが出ないことに驚きました。もちろん終端抵抗が特性インピーダンスと整合していないので、思いっきり反射はするのですが、終端抵抗の両端、つまりVoutの波形は歪んでいません。 今までの理解は「終端抵抗で最初の反射が発生するので、この箇所の整合は一番重要でここさえ抑えておけば、後は少し […]

反射 (1)

反射 (1)

今回は“反射”について話してみたいと思います。 このネタは<インピーダンスマッチング>でもお話しましたが、そのときは感覚的な説明をさせてもらったので、今回は少し技術的に説明をしたいと思います。 インピーダンス整合とは? “インピーダンス整合”とか“インピーダンスマッチング”と言う単語は高周波回路を設計した人なら一度は聞いたことがあると思います。整合とは“整い合う”なので、どことどこのインピーダンス […]

エミッタフォロア(その3)

エミッタフォロア(その3)

今回は「エミッタフォロア(その3)」です。 前回はエミッタフォロアの出力インピーダンスを計算しました。今回は入力インピーダンスを計算してみたいと思います。 エミッタフォロアの入力インピーダンスを計算する 等価回路モデルを確認する この等価回路から以下の関係式が導き出せます。 等価回路図から関係式を導く これらを整理して、Vbとibの関係を求めます。 なので前回の式(A)と合わせると、Vbは以下のよ […]

エミッタフォロア(その2)

今回は「エミッタフォロア(その2)」です。 出力インピーダンスを計算する 前回はエミッタフォロアがピーキングを出すことを計算で求めてみました。今回はエミッタフォロアの出力インピーダンスを計算してみたいと思います。前回の回路と等価モデルを再び使います。 等価モデルを見る この等価回路から以下の関係式が導き出せます。 回路の関係式を導く これらを整理して、Veへの伝達関数を求めます。 となります。と、 […]

エミッタフォロア(その1-2)

今回は「エミッタフォロア(その1-2)」です。 エミッタフォロアがピーキングを出すことを計算で求める エミッタフォロアは主にバッファとして使う便利な回路ですが、ときどきピーキングを出して(時には発振して) 僕らの頭を悩ませてくれます。特に負荷が容量性(コンデンサがついている)の時は危険度が増します。 前回は、計算の途中までしかできてなかったので、今回はそのやり直しをしたいと思います。 今回は少しモ […]

エミッタフォロア(その1-1)

今回は「エミッタフォロア(その1-1)」です。 エミッタフォロアとは? エミッタフォロアは、別名コレクタ接地回路とも言います。これはコレクタ電圧が動かない(つまり接地している)からそう呼びます。他にベース接地やエミッタ接地と言った物がありますが、その話は別の機会にするとして、今回はこのエミッタフォロアについて話してみます。英語で書くとemitter follower、直訳は”エミッタが […]

反射 (3)

前回までは“反射”がどの様に波形に影響を与えるか過渡解析を使って説明をしてきました。今回は小信号解析(AC解析)も使ってもう少し反射について説明したいと思います。 過渡解析を使わず、AC解析を用いる 線形解析ができるのか確認 “反射”と言うと進行する波と反射する波があり、それらが重なり合うので、なんとなく線形解析が出来ないような気がするのですが、どうなるか確認してみたいと思います。 前回使った回路 […]

インピーダンスマッチング

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D-CLUEには大きく分けて3分野のエンジニアが在籍しています。それはアナログ、デジタル、ファームの3分野です。代表の石川は、D-CLUEを創立する時から、この異なる3分野のエンジニアを集めて会社を創りました。この異なる分野のエンジニアがそれぞれの分野の目線から、同じ問題に取組み、団結と「合わせミソ」で幾多の難題を解決してました。 異なる分野のエンジニアが一つの仕事に団結して取り組むためには、相手 […]