日経コンピュータの2021年9月号にイジングマシン特集を組まれるなど、量子コンピューティングやイジングマシンに造詣の深い土屋記者様。
今回ディークルー開発技術者から、土屋様へイジングマシンQalmoの取り組みと今後の開発の方向性についてご紹介。
土屋様と量子コンピューティングやイジングマシンの業界動向や、今後のQalmoの開発方向性についても貴重な意見交換をさせていただきました。


日経コンピュータの2021年9月号にイジングマシン特集を組まれるなど、量子コンピューティングやイジングマシンに造詣の深い土屋記者様。 今回ディークルー開発技術者から、土屋様へイジングマシンQalmoの取り組みと今後の開発の方向性についてご紹介。 土屋様と量子コンピューティングやイジングマシンの業界動向や、今後のQalmoの開発方向性についても貴重な意見交換をさせていただきました。

今回は「負帰還の安定性」について触れてみたいと思います。 負帰還は、戻ってくる値が入れた信号に対して負(つまり、反対)なので、負帰還といいますが、負ではなくなると「正帰還」になります。正帰還は入力した信号と同じ向で信号が帰ってくるので、いっそう入力信号は強調されます。その結果、「発振」という現象が起きます。 意図して発振するのはいいのですが、そうでない場合は・・・いろいろと問題が起きます。 発信器 […]

今回は「エミッタフォロア(その3)」です。 前回はエミッタフォロアの出力インピーダンスを計算しました。今回は入力インピーダンスを計算してみたいと思います。 エミッタフォロアの入力インピーダンスを計算する 等価回路モデルを確認する この等価回路から以下の関係式が導き出せます。 等価回路図から関係式を導く これらを整理して、Vbとibの関係を求めます。 なので前回の式(A)と合わせると、Vbは以下のよ […]

今回は「エミッタフォロア(その2)」です。 出力インピーダンスを計算する 前回はエミッタフォロアがピーキングを出すことを計算で求めてみました。今回はエミッタフォロアの出力インピーダンスを計算してみたいと思います。前回の回路と等価モデルを再び使います。 等価モデルを見る この等価回路から以下の関係式が導き出せます。 回路の関係式を導く これらを整理して、Veへの伝達関数を求めます。 となります。と、 […]

今回は「エミッタフォロア(その1-2)」です。 エミッタフォロアがピーキングを出すことを計算で求める エミッタフォロアは主にバッファとして使う便利な回路ですが、ときどきピーキングを出して(時には発振して) 僕らの頭を悩ませてくれます。特に負荷が容量性(コンデンサがついている)の時は危険度が増します。 前回は、計算の途中までしかできてなかったので、今回はそのやり直しをしたいと思います。 今回は少しモ […]

今回は「エミッタフォロア(その1-1)」です。 エミッタフォロアとは? エミッタフォロアは、別名コレクタ接地回路とも言います。これはコレクタ電圧が動かない(つまり接地している)からそう呼びます。他にベース接地やエミッタ接地と言った物がありますが、その話は別の機会にするとして、今回はこのエミッタフォロアについて話してみます。英語で書くとemitter follower、直訳は”エミッタが […]

今回はPLLの元となる「負帰還」について話してみたいと思います。 負帰還は何かを制御するときの基本中の基本です。これを理解していないと、回路が不安定になり時には発振し、大きな問題を引き起こしたりします。 負帰還とは 負帰還回路の”帰還”とは、信号が戻ってくるから帰還といい、戻ってくる値が入れた信号に対して負(つまり、反対)なので、負帰還といいます。 信号Aは処理Aを経由して […]

LSIを開発した後、そのLSIがきちんと動作しているかを確認することを僕たちは「評価」と呼んでいます。 この評価で、大きな喜びの瞬間があります。それは、信号が疎通する、つまり送ったデータがエラーせずに受信できた瞬間です。単純な回路よりも、複雑で要求されている特性が厳しい時はその喜びは何ともいえません。 そんな風に感じる私は・・・少し変なのかも知れないです(汗) さて、信号が通ってエラーが無くなった […]

寒い毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。 会社(横浜です)の前の通りにある木が枝だけになってしまって、ねぐらにしていた鳥たちは今どこで過ごしているのか気になっている、今日この頃です。 皆さんはアナログの回路図って見たことがあるでしょうか。線がジグザグになっていたり、棒が3本あってまるで囲まれている記号がある図面です。最近は全く無いですが、昔はテレビの後ろのパネルには何か図面が貼り付けてあっ […]

長い間暖めていた回路の話を始めたいと思います・・・それは Mixer(ミキサー)です。 その原理こそ数式で知ってはいたものの、深い動作のレベルでは納得の出来てない回路でした(今でも理解は足りないのですが)。 Mixerは混合器とも言い、2つの周波数を混ぜるからこの名前が使われています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B7%E5%90%88%E5%99%A8_ […]