ディー・クルー・テクノロジーズ Blog

bookmark_borderUVをセンサで計測してみよう!① ~UVとは?

お盆もとうに過ぎ、もうすぐ衣替えの季節というのに、燦々と輝く太陽の光はいまだ真夏の様。

会社帰りに好きなブランドのウィンドウショッピングしてると、どの店ももう秋物の新作ばかり並べています。めちゃくちゃ欲しいけど、暑さが和らぐ気配もみじんもなく、一体いつ着られるようになるかしらと、購入には二の足三の足?踏んでます。

あら私、今日はUV対策のお話をしたかったのですが、話が秋物選びに飛んでしまいました笑 

皆さんはUV対策としてどんなことをされていますか?

ちなみに私は、日焼け止めに日傘、帽子、手袋ってとこでしょうか。

最近は男女、大人も子供も関係なく日傘を差しているのをよく街でみますね。数年前まではここまで日傘人口をみなかったように個人的には感じてます。

実際私も日ごろ日傘には大変お世話になっています。最近はゲリラ豪雨も頻繁なので晴雨兼用の日傘を常に持ち歩いています。(便利ですね)

そこで今回は、日傘などのUV対策グッズで実際どれくらいのUVカットになっているのか、ガジェットを作って確認してみよう!と思います。

※今回の検証はあくまで個人的興味です。試した製品のUVカット効果を検証し賛否することが目的ではありませんのであしからずご了解ください。

以下、蛇足:

このブログを書くにあたって紫外線にしらべていたところ、環境省の紫外線環境保健マニュアルに日焼け止めについて記載されていて、詳しくて素晴らしかったのでご紹介しますね。

https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf 紫外線環境保健マニュアル2020(環境省HP)

まず、紫外線に種類が3つあり、お肌に大敵なのはそのうち2つで、「UV-A」と「UV-B」と呼びます。

  • UV-A:降り注ぐ量は多いが、お肌への影響は比較的小さい。ただし長く当たりすぎるとNGのタイプ。
  • UV-B:降り注ぐ量は少ないが、お肌への影響が大きいので、短期間でも当たりたくないタイプ。

そして、日焼け止め。これも「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」の2種類あるんです。これも知らなかったです。

紫外線防止剤の種類とその特徴 (出典) 紫外線環境保健マニュアル2020

さらに、日焼け止めクリーム等に記載されている紫外線を防ぐ強さを示すSPFPAという指標。これもなんとなく「数字が大きいのがより防いでくれるものさ」といった程度の印象で使っていました。実際は、SPFがUV-Bに対する指標。PAがUV-Aに対する指標なのでした。

紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果 (出典) 紫外線環境保健マニュアル2020

普段私が通勤で日焼け止めとして使用しているファンデーションはSPF 50のPA+++なので、炎天下のレジャー向きでした💦 平日は外に出るのは通勤とランチのみ、というような生活だと過剰防御かもしれませんね。

本論からどんどんずれますが💦マニュアルにあった日焼け止めの塗り方も目から鱗だったので載せておきます。皆さん、ファンデは丁寧に塗って、しっかり紫外線を防ぎましょうね!

(出典) 紫外線環境保健マニュアル2020

さてさて次回は、センサモジュールの準備についてご紹介します。

bookmark_borderディジタル信号処理~高校数学で理解する離散フーリエ変換⑦ 周波数成分の求め方4

さあ、今日は複素正弦波を使って具体的に離散フーリエ変換の計算の仕方をお伝えします。

離散フーリエ変換の公式

再び、離散フーリエ変換の公式です。

左辺のX(k)は、ある周期の波kに対し計算実施した結果で、全部でN個分のデータとなります。

右辺のx(n)は、”0~N-1の離散フーリエ変換対象の信号”です。 このブログではx(n)を”時刻 0~N-1の時間信号”のイメージで計算してましたが、実際は時刻に限らず、等間隔に並んだ離散信号なら何でもよいのでこの表現がしっくりきます。右辺の計算は、たとえばNが8であれば、”0から7までの8個の離散フーリエ変換対象の信号”に、複素正弦波(この公式では便宜上指数に-が付きますが内積計算に影響ありません)を乗じて各信号との内積を求め、それらをΣ(合計)することを意味します。

離散フーリエ変換公式による計算

N=8の時を例として計算方法をお伝えします。

k=0の時、各要素の計算はこんな感じになります。各要素は複素数になるので、複素平面上の円回転でも表現できます。視覚的に理解いただくために要素の下に掲載しました。

こんな感じになります。ちなみにX(0)のときはeの指数部が常に0になります。

次に他の7個分を計算します。kの値を変えるとこのとおり、回転速度が変わります。どう変わるのか視覚的に示すために複素平面図に矢印で示してみました。一部省略しましたが、kを0→7まで増やしていくとこんな感じになります。

ここで最もお伝えたいことは、kの値が低いほど回転が遅く、周波数も低くなることと、逆にkの値が高いほど回転も速く、周波数は高くなるということです。

三角関数を使わない、シンプルな離散フーリエ変換の計算テクニックとは、このように分析対象の波に対して、低い周波数から少しずつ高いものにずらして複素正弦波との内積を取る。その計算結果から周波数成分を見つけていくというアプローチになります。

私の離散フーリエ変換の公式を使った計算テクニックとは以上のようなものですが、いかがでしたでしょうか? このブログ全体を通じてディジタル信号処理や離散フーリエ変換について皆さまの関心が高まったり、ご理解が深まれば、大変嬉しく思います。

最後に、私も携わった信号処理技術を活用したディ―・クルーのソリューションを2つご紹介します。