SoC開発

SoC開発とは

SoC開発とは、装置やシステムの動作に必要な機能のすべてを、一つの半導体チップに実装する「System on Chip(SoC)」ことです。例としてマイクロプロセッサを核にして、各種のコントローラ回路やメモリなどを統合したチップなどがあります。SoCは様々な機能をシステムとして統合していることから「システムLSI」とも呼ばれます。

一般的に、半導体チップは基板上に必要な機能に対応するチップを複数実装して、相互に接続する方式ですが、SoC方式にすることで様々なメリットが期待できます。主なメリットとしては、装置の小型化や軽量化、製造コストの低減、動作の高速化、部品点数の削減による省電力化などが考えられます。

SoC開発のポイント

SoC開発の際には、多機能を実装するための回路設計や開発が長期化しやすく、コスト増大につながりがちです。そこで、いかに機器開発チームと半導体開発チームの密な連携し、直線的な開発を行えるかが求められます。
さらに、一般的には部分的な仕様変更やバリエーション展開が困難といわれているため、限定的な使用にするなど、効率的な開発が求められます。

従来SoC開発には多くのエンジニアと期間が必要でした。また、一度製造したSoCの仕様を変更することは、開発やり直しを意味することになります。
そこで当社はSoCをソリューション提案と考え、顧客満足・一発完動を実現するための技術を保有しています。

● 要求仕様定義ベースでのSoC・プロセッサ仕様提案

● 定義された要求仕様から最適なPPA(Power・Performance・Area)を実現するための
アルゴリズム・アーキテクチャ設計

● 短期間で高品質なテープアウトを可能にするRTL設計・検証

当社は少人数ながら要求仕様定義からアルゴリズム・アーキテクチャ開発、RTL設計・検証に精通したエンジニアだけではなくシステム基板開発・ファームウェア/アプリケーション開発エンジニアも在籍しており、SoCではなくシステム観点での提案・開発が可能です。

ディー・クルー・テクノロジーズのSoC開発の特長

当社では、機能・プログラムのプロファイリングによる最適な回路・カスタムプロセッサの設計技術から、「昇華型フォトプリンタ用のSoC開発」等において、SoC開発を行っています。

昇華型プリンタとは、固形インクを熱によって気化させ、印刷用紙に転写する方式のプリンタです。プリンタ製品に使用するカスタムプロセッサを搭載したSoC開発を、長年培った技術と知見にて効率的に実施しました。
どのような設備でも最高のパフォーマンスを発揮するために、制御に最適なご提案を行っております。

SoC開発による課題解決例

●事例 昇華型フォトプリンタ用プロセッサ開発

課題

従来の昇華型フォトプリンタは、印刷速度の遅さが課題としてありました。さらにプロセッサおよびモーター制御IC(集積回路)を統合し、部品点数削減とコストダウンを図りたいという要望がありました。

解決策

当社では、現行製品の解析と共にカスタムプロセッサ開発を実施し、プロセッサおよびモーター制御ICの統合により、1チップ化を行いました。
その結果、印刷時間は一枚につき90秒のところ、60秒にまで短縮することに成功しスピードアップを実現。さらに部品点数の削減によるコストダウンも実現しました。

開発者ブログ

  • システムLSI(SoC)開発教室
  • 国際学会 ISSCC 及び VLSI Circuits のプログラム委員を歴任した元ソニーシステムLSI技術者によるシリーズ。初心者エンジニア向けにシステムLSI技術の歴史と未来について綴ります。

SoC開発のご相談はディー・クルー・テクノロジーズへ

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これまで培った技術を集約し、貴社の課題解決に貢献します。

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