電源IC開発

電源IC開発とは

電源ICとは、電子機器の動作に必要な電圧を制御する半導体です。

電源ICは電気機器の心臓部に相当し、電源ICは供給元からの電圧を各部品が動く最適な電圧に変換し、安定供給する役割を担います。
PCや携帯電話、家電製品、複合機、産業用機械やロボット、AEDなど、電気で動く機器すべてに搭載されています。

電源IC開発のポイント

電源IC開発を効率的に行うには、高度な開発技術と電源ICに関する知識が必要です。

近年、アナログ回路とデジタル回路を組み合わせたデジタル電源ICが一般化しつつあります。
アナログ回路とデジタル回路が混載しているICをミックスドシグナルICと呼びますが、その回路本来の実力を引き出すためには、アナログ回路とデジタル回路の不要な干渉を抑える必要があり、熟練の技術も要します。

ディー・クルー・テクノロジーズの電源IC開発の特長

当社は電源ICの設計開発を得意としております。

電源IC開発事例として、ピンコンパチ(※)電源ICの開発があります。
この電源ICの特長は、アナログとデジタルのミックスドシグナルICであるということです。スイッチング電源の制御方式に、デジタルとアナログのハイブリッド制御ループを採用し、ピンコンパチ電源ICを開発・実用化しました。

※ピンコンパチ:ピン互換のこと。ピンコンパチブルとも呼ばれる。半導体を基板に接続する端子の金属ピンの数や形状、配置と、流れる電気信号が同じであり、異なる半導体であっても乗せ換えることが可能となっているもの。

電源ICによる課題解決例

●事例1 「IPC(Intelligent Power Converter)の開発」

課題

需要の急速な増大に対して電源IC製品の市場供給能力が不足しており、入手が困難な状況でした。また、仕様・価格・品質への改善が期待されていました。

解決策

そこで、自社オリジナルのピンコンパチ電源ICを開発しました。要素技術として、ミックスドシグナルICを用いています。スイッチング電源の制御方式にデジタル―アナログのハイブリッド制御ループを採用し、ループ補償用の容量を削減可能にしました。
また制御ループ内のデジタルフィルタにノンリニアリティ制御を採用し、負荷応答特性の改善または出力容量を減らせるようになりました。
ループ補償用容量または出力容量を削減することで、基板実装面積を削減することが可能です。
これらの結果、外付け部品を削減しつつ、電流変動に対する出力電圧変動を抑制することが可能となりました。

電源ICのご相談はディー・クルー・テクノロジーズへ

電源IC開発のアウトソーシングはディー・クルー・テクノロジーズにお任せください。
これまで培った技術を集約し、電源ICの特性と共に、市場ニーズに即したインテリジェントな開発により、
貴社の課題解決に貢献します。

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