超小型IoT基板

超小型IoT基板

超小型IoT基板とは、設置面積や消費電力などの条件が厳しい設備機器や製品の稼働状況をデータ化する際に、極小面積の基板上にセンサや電池、演算用IC、通信回路等を配置した基板のことです。

IoTやエッジコンピューティング(データ処理を行う小規模なコンピュータ)等で活用されています。

IoT化検討における課題とは

IoT化検討の際、多くのケースで突き当たる3つの課題があります。それは①設置空間の確保②通信環境③メンテナンス方法の3つです。

例えばある工場設備のIoT化では、センサを用いて稼働状況データの定期取得を実施したかったのですが、現状十分な電源や設置空間が確保されている環境ではありませんでした。他のケースでは、データ転送に無線を使いたかったのですが、中継機器までの通信距離が遠い、通信速度に影響する遮蔽物の存在など、データ転送量にみあった転送速度が確保されないという課題がありました。 また、常時電源供給ができない設置環境は、電池交換などのメンテナンス性の考慮も加える必要があります。

こうした課題は、超小型IoT基板を利用することで解決する可能性があります。

計測対象を決める

IoTによるデータ収集目的に合わせて、計測対象の種別を決めます。例えば設備機器ですと、温度、湿度、加速度、圧力、光(可視光~赤外線)、超音波等の様々な種類から計測したい対象あわせたセンサを選択することになります。 計測対象は1つではないことも多く、弊社の過去の事例では、温度・湿度など、求める計測対象が1つではないことも多く、異種のセンサをまとめて機能提供する「マルチモーダル化」を実施することもあります。

ある程度の電子回路の知識経験のある方であれば、必要な計測機能を組み合わせて、IoT機器を自前で試作することもできます。

手軽にIoT基板を試作する

ネットから手軽に入手できるIoT開発プラットフォームとして、トリリオンノード・エンジン「Leafony」があります。Leafonyは、一円玉大の超小型、低消費電力の「リーフ」と呼ばれる電子基板モジュールを複数組み合わせて様々なIoT/CPSシステムを創ることができる、東京大学桜井研究室を中心に設立されたトリリオンノード研究会が推進しているオープンイノベーションプラットフォームです。

弊社は、これまでにトリリオンノード・エンジン用の通信モジュールAC03 LoRa Easy・電源モジュールAV02 CR2450の2種類のサンプル「リーフ」を共同開発しました。トリリオンノードは、産業機器やインフラ、自動車から災害支援、看護ケアまで多種多様な用途においてIoT機器を簡単に試作できる開発プラットフォームとして活躍が期待されています。

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専用のIoT基板を試作する

より難易度の高いIoT基板実装検討が必要な場合は、専門エンジニアに依頼する選択肢もあります。ディー・クルーは、IoT製品の実装で使われる、極小面積の基板上に、センサ・電池・メインクロック・演算用LSI・通信回路を両面配置する設計開発の経験豊富なエンジニアが在籍します。また、私たちは医療機器・産業機器、設置場所も屋内外問わず、設計開発の経験豊富ですので、電子回路のバックグラウンド知識のないお客さまのご要望にもお応えできます。

超小型IoT基板のご相談はディー・クルー・テクノロジーズへ

日清紡グループが誇るLSI量産技術をベースに、基板回路の量産提供だけではなく、さらなる小型化・低消費電力化を実現するLSI化まで一気通貫でお手伝いすることもできます。

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