高速データ転送

高速データ転送とは

近年、高速にデータをやりとりする需要が増加し、データ通信等を含め機器を高速に動作させることが当たり前という状況となってきています。例えば、業務用プリンタも動作の高速化がさらに求められており、それを実現するためにデータ転送や処理スピードの高速化が必要となります。

近年は、5Gの登場により、工場などにおいても大容量のデータを高速かつ低遅延で行うことができるようになり、工場の効率化、生産性向上が進んでいます。このようなスマート工場の普及が進む中、高速データ転送技術は、さらに注目を集めている分野の一つといえます。

高速データ転送のポイント

特に製造現場での高速データ転送を実現するには、何よりもシステム設計と幅広い分野の高度な技術による開発が求められます。データ転送をスピードアップしたいと考えた際に、自社の知見と技術ではそれが実現できないことも多々あります。そうしたときに、システム間の高速データ転送方式で、何が最適なのかを提案できるような知見と技術が必要です。

ディー・クルー・テクノロジーズの高速データ転送の特長

当社では、システム設計と幅広い分野の技術を保有しているため、例えば、製造現場で求められる基板間の高速データ転送方式のご提案が可能です。また、その他の周辺システムにおいても合わせて、ワンストップでご提案、解決いたします。

高速データ転送による課題解決例

●事例 プリンター向けデータ転送基板

課題

あるお客様が、保有するメディア・インク・レーザー等のコア技術で、新たな印刷ソリューション開発を行いたいと考えていましたが、データの高速伝送および印刷タイミング制御を行う技術が弱く、仕様の明確化が困難で、開発がむずかしい状況でした。
そこで、これらの弱点を補える基板、デジタル設計、ファームウェア設計技術を持つ会社との協業を行いたいと考えていました。

解決策

当社において、GbE(※1)・Channel Link(※2)による連続画像データ送受信により、高速データ転送を実現しました。

ファイバーアレイレーザーというレーザーの一種による超高速印刷システムの制御基板を開発。PCからのデータをリアルタイム補正して、紙やフィルムに印字します。そして印字される側の機械(紙送りなど)に同期してレーザーの発射タイミングを制御する仕組みも構築しました。

なお別の事例では、PCからのデータ転送で、PCI Expressインターフェースへの対応やUSB 3.0対応を行った実績もございます。

※1 GbE:Gigabit Ethernet(ギガビット・イーサネット)。最大通信速度が1Gbps(1秒間に1Gb(ギガビット)のデータ量を送受信できる速度)のイーサネットの規格。

※2 Channel Link:National Semiconductor社(現Texas Insturments社)が1990年代後半に発表した高速インターフェイス。3、4または8レーンの差動伝送路(LVDS)を使用し、1レーンでクロック信号を伝送するとともに残りのレーンでクロック信号周波数の7倍のビットレートでデジタルデータを伝送する。
主なアプリケーションとしてCamera Linkがあり、28bitデータをクロックレート85MHz、4レーンでトータルスループット2.38Gbpsでの伝送が規定されている。

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