イコライザー回路

イコライザー回路とは

イコライザー(equalizer)とはデータ伝送で使われる信号調整技術の一つであり、「等化器」とも呼ばれます。

電気信号は伝送路を伝搬すると伝送路の特性の影響を受けて信号品質が変化します。
例えば、電気信号に歪みが発生したり干渉を受けたり、さまざまな雑音(ノイズ)が混入し、信号品質が劣化することで、要求仕様を満足できないことがあります。イコライザーは、こうしたさまざまな干渉によって変形した電気信号の波形を復元して雑音を除去し、信号品質の劣化を最小限にするもので、受信信号の周波数特性を調整する役割を持った回路です。

イコライザー回路設計のポイント

優れたイコライザー回路設計のためには、周波数特性と波形応答等との関連性を明確に理解する必要があり、専門エンジニアの高度な技術と知識が求められます。

ディー・クルー・テクノロジーズのイコライザー回路設計の特長

優れたイコライザー回路設計のために、当社の専門エンジニアは、伝送路の周波数特性を補正するイコライザー(等化器)を搭載し、回路設計の高度な技術ノウハウをベースに、常に最適な伝送特性が得られる回路設計を実践してまいりました。これまでに伝送品質を改善した多くの実績があります。

イコライザー回路設計による課題解決例

●事例1「レーザープリンター向けデータ転送基板の開発」

課題

ある会社は、レーザープリンターの開発の際に自社のコア技術(メディア/塗料、レーザー)を用いたソリューション開発を検討していましたが、高速伝送およびタイミング制御を行う技術が弱く、仕様の明確化が困難で開発がむずかしい状況でした。そこで、対応可能な基板、デジタル設計、ファームウェア設計技術を持つ会社を探していました。

解決策

当社が協業先に選ばれ、レーザープリンター向けデータ転送基板の開発を担当しました。ファイバーアレイレーザー(※)による超高速印刷システムの制御基板を開発。ここにイコライザー回路も搭載しています。PCからのデータをリアルタイム補正して、紙やフィルムに印字するほか、印字される側の機械(紙送りなど)に同期してレーザーの発射タイミングを制御します。

※ファイバーアレイレーザー:複数の半導体レーザーと光ファイバーを一体化した光部品。

●事例2「10Gbpsの光通信用送信LSIの開発」

課題

速度10Gbpsの超高速通信を実現する、光通信用のLSI(大規模集積回路)の開発が求められていました。

解決策

そのLSIの開発を当社で引き受け、基板から液晶ディスプレイ間を光ファイバーで接続し、超高速通信を実現しました。
VCSELレーザ(垂直共振器型面発光レーザ)を10Gbpsのビットレートで駆動させました。入力CML信号に対するイコラジング機能を搭載しています。
レーザ駆動電流は6bitでデジタル制御する仕様とし、LD出力波形安定化機能、電源投入時IC過電圧負荷防止機能なども施しました。

お示しした事例以外にも数多くの解決事例がございます。

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