「量子コンピューティングの世界をもっと身近にしたい」 この思いを胸に、弊社が得意とするシステムソリューション技術をベースに開発したの「Qalmo 」をご紹介します。
「量子コンピューティングの世界をもっと身近にしたい」 この思いを胸に、弊社が得意とするシステムソリューション技術をベースに開発したの「Qalmo 」をご紹介します。
「Qalmo」(クアルモ) は、ディー・クルー・テクノロジーズが開発した、組み合わせ最適化問題を解く「イジングマシン」とよばれるものの1つです。「Qalmo」は、量子コンピュータの方式の1つ「量子アニーリング」から着想を得た、独自アルゴリズムの「イジングマシン」をPCI Express対応のボード上のFPGAに搭載したものです。
すなわち「汎用PCで手軽に組み合わせ最適化問題を解ける」ことが特長です。
量子コンピューティングには大きく3つの方式があり、その一つが「イジングマシン」です。イジングマシンは、古典コンピューティングでは解くことが難しい、組み合わせ最適化問題に特化した計算が得意です。量子を扱うため装置が大掛かりになる他方式とは異なり、汎用PCでこうした計算ができることが特徴です。 ディー・クルーは、大規模FPGAに演算回路を形成し、PCやサーバーへ組み込んで演算性能を高性能化する技術を持っています。これを駆使すれば、パソコンで手軽に複雑な計算を実行できる可能性があることに着目しました。
パソコン上で特定の高速計算を処理するため、PCI Express対応のFPGAを活用しました。FPGAは内部の回路構成を自由に設定変更できる性質があり、柔軟にプログラムできるICのようなものです。汎用性はCPUに譲るものの、特定用途に特化した柔軟な回路が組めるため省電力・低遅延・高速処理に優れ、また専用で起こしたLSIに比べて経済的です。
FPGAのメリットに着目したディー・クルーは、PCI Express対応ボード対応のFPGAに独自アルゴリズムを乗せることにしました。汎用PCでも量子コンピューティングのような組み合わせ最適化の計算が可能になる。大規模開発とは別のアプローチをとることは異論があるかもしれません。 しかし今後の性能向上に伴って、エッジコンピューティングでも組み合わせ最適化問題を解く世界が実現できるのではと考えています。
ディー・クルーのシステムソリューション技術を駆使した「Qalmo」。その初号機となる「Qalmo(R) 1024spin アップデート版」 は予定通り2022年3月に完成いたしました。
これを記念して新たに下記のプランをご用意しました。
ディー・クルーがシステムソリューション技術で解決するのは、組み合わせ最適化問題だけではありません。 先端コンピューティングの世界から特殊な高速処理、汎用型のIOTシステムソリューションに至るまで、弊社技術で実現するさまざまなの世界をご紹介します。