2022年03月07日
カテゴリー:アナログ,技術情報

エミッタフォロア(その2)

今回は「エミッタフォロア(その2)」です。

前回はエミッタフォロアがピーキングを出すことを計算で求めてみました。今回はエミッタフォロアの入力インピーダンスとか出力インピーダンスを計算してみたいと思います。前回の回路と等価モデルを再び使います。

map1.jpg

map2.JPG

この等価回路から以下の関係式が導き出せます。

shiki1.JPG

これらを整理して、Veへの伝達関数を求めます。

shiki2.JPG

となります。と、ここまでは前回と同じです。

エミッタフォロアの出力インピーダンスを計算する上で、負荷のZLは不要なのでZL→∞とします。

shiki3.JPG

出力インピーダンスとは、負荷電流が変化したときにどのくらいVeが変化するかという事なので、shiki5.JPGを求めればよいことになります。つまり

shiki4.JPG

となります。ここで、shiki6.JPGを代入すると、

shiki7.JPG

となります。インピーダンスの大きさは、

shiki8.JPG

です。

この式でω→0とすると、

shiki9.JPG

ω→∞では、

shiki10.JPG

つまり、直流では出力インピーダンスはshiki11.JPGに、高周波ではRになると言っています。

今回の最初の回路図のSimulation結果を下の図に示します。

map3.JPG

等価モデルで計算したとおり、低周波では、shiki12.JPGに、高周波ではRになっています(^_^

エミッタフォロアは、出力インピーダンスが周波数と共に高くなってきます。つまり、インダクタと似ていますので、不用意にコンデンサをつけると"共振"が起こり、エミッタフォロアの伝達関数にピーキングが生じます。

これは、前回"エミッタフォロア(その1のやり直し)"で計算で求めましたが、その裏づけにもなっています。

次回は、今回使ったモデルや計算式(A)を使って、エミッタフォロアの入力インピーダンスを計算してみたいと思います。